「 岩屋山の歌」
「岩屋山の歌」
作詞 中山洋子・北島由紀子・園田鉄美
作曲 園田鉄美
長崎のうたごえ創立50周年記念音楽会での録音聞いてみる(MP3)
楽譜(PDFファイルです。 印刷する場合はB5版で)
急坂登れば また会える
山の仲間の あの笑顔
春はすみれの 夏は青葉の
色鮮やかに 移ろう山よ
ああ我らを誘う(いざなう) 岩屋山
急坂登れば 見えてくる
浮かぶ島々 鶴の港
秋は実りの 冬は小雪の
弾む息にも やさしき山よ
ああ我らを誘う(いざなう) 岩屋山
急坂登れば よみがえる
天(そら)を染めゆく 初日の出
渡りゆく鳥よ ダンギクの花よ
いつも心を 和ませる山よ
ああ我らを誘う(いざなう) 岩屋山
ああ我らを誘う(いざなう) 岩屋山
(2003.6.13)
私の自宅から歩いて1時間ほどのところに岩屋山(いわやさん)という山がある。私が通った小・中・高校はいずれもこの山のすそ野、ふもとにあったから、学校の遠足時は必ずこの山が定番となっていた。
昨年の初夏、岩屋山のすそ野にある団地の方々を中心に結成された「歩ける会」という山登りの会の中山さんから、合唱団主催の5月のうたごえ喫茶に参加する中で、私のオリジナル曲である「多良岳讃歌」という歌を聞いて、自分たちもそんな歌がほしいとの話があった。詞があれば、創りましょうと言っていたら、ほどなくしてメールで素敵な詞が送られてきた。
それがこの「岩屋山の歌」である。まさか、岩屋山のことを歌にするとは思いもしなかったが、初めに書いたように、子供の頃から親しんだ山だったせいか、詞に少し手を入れたりのメールのやりとりをするうちに、直ぐにイメージが沸き、最初のメールからわずか4日目で歌が完成した。それがこの「岩屋山の歌」である。
詩作に加わったもう一人の北島さんは、私と同じ長崎北高校の後輩で、在学時は山岳部だったそうで、今は同じ歩ける会で暇さえあれば、岩屋山に登っているというから、中山さんと並んで体験に裏付けされた思いが詞に表れているのだと思う。
この歌ができてから、彼女たちは「岩屋山の歌」の楽譜を頂上の掲示板に貼り付けているらしい。そのせいか、この歌は、岩屋山の愛好家たちにすこしづつ広がり始めているとのこと、これもまた、創り手冥利につきる話だ。